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プロ野球のポスティングシステムとFAの違いとは?【〇〇の権利】

ブログを見ていただきありがとうございます。

この記事は「プロ野球のポスティングシステムとFAの違いを知りたいな」と思われている方に向けた内容になっています。

プロ野球のシーズンオフによく聞くポスティングシステムとFAですが、どのような違いがあるのか分かりづらいですよね。

この記事では野球観戦歴20年以上の筆者がポスティングシステムとFAの違いをお伝えしていきます。

この記事を読めばあなたもポスティングシステムとFAの違いが分かるようになりますよ。

ポスティングシステムとFAの違い

結論からお伝えすると、ポスティングシステムとFAの最大の違いは

ポスティングシステムは「球団の権利

FAは「選手の権利」という点です。

ポスティングシステムとFAについてもう少し詳しく見てみましょう。

ポスティングシステム

ポスティングシステムは「入札制度」とも呼ばれている移籍システムです。

海外FA権を持たない選手が海外リーグへの移籍を希望した際、球団が認めれば海外FA権取得前に移籍が可能となります。

選手の移籍交渉が成立すると、移籍先球団から所属球団へ「譲渡金」と呼ばれる金銭が支払われます。

ポスティングシステム導入の経緯は、1995年に近鉄バファローズ・野茂英雄選手が任意引退によってMLB(大リーグ)のロサンゼルス・ドジャースと契約を結んだことがきっかけです。

1998年に「日米間選手契約に関する協定」が調印され、ポスティングシステムが成立しました。

過去のポスティングシステムでは「封印入札方式(システム成立当初~2012年)」「譲渡金を所属球団が設定する方式(2014~2017年)」で行われていましたが、現在は「譲渡金変動制」となっています。

譲渡金変動制

  • 契約金・年俸・契約解除料の「総額」に応じて譲渡金が変動するシステム
  • 譲渡金を支払う意思がある全ての球団と交渉が可能

ポスティングシステムについてさらに詳しく知りたい方は、プロ野球のポスティングシステムとは?ルールや譲渡金を解説!もご覧ください。

FA

プロ野球におけるFA(フリーエージェント)とは、選手が他球団と自由に交渉・契約できる状態を指します。

FAは「国内FA」と「海外FA」に分かれており、海外リーグへ移籍するには「海外FA権」を取得する必要があります。

海外FA権の取得条件は以下になります。

  • 1シーズンの1軍登録145日を1年としてカウントし、累計で9年経過する

FAについてさらに詳しく知りたい方は、プロ野球のFA(フリーエージェント)とは?取得条件や補償を解説!もご覧ください。

ポスティングシステムと海外FAのメリット・デメリット

ポスティングシステムと海外FAそれぞれのメリット・デメリットを見ていきましょう。

ポスティングシステムのメリット

選手

  • 海外FA権取得前の年齢が若い時期に海外へ移籍できる
  • 現在のシステムは複数の球団と交渉が可能である

所属球団

  • 選手の交渉が成立すると譲渡金を獲得できる

移籍先球団

  • 海外FA権取得前に有力選手を獲得できる
  • 過去のシステムでは所属球団に支払う金銭が高騰するケースがあったが、現在は過去に比べて譲渡金が抑えられている

ポスティングシステムのデメリット

所属球団

  • 有力選手が抜けるため、戦力ダウンする

海外FAのメリット

選手

  • 球団の許可は関係なく、自分の意思で海外移籍を目指せる

移籍先球団

  • ポスティングとは異なり交渉成立時に譲渡金は発生しない

海外FAのデメリット

所属球団

  • 有力選手が抜けるため、戦力ダウンする
  • 国内FAでは移籍先球団からの補償を得られるが、海外FAでは譲渡金や補償を得られない

ポスティングシステムを利用し移籍した選手

ポスティングシステムを利用し移籍した選手は以下の21名になります。

年度選手所属球団移籍先球団
1998年アレファンドロ・ケサダ広島東洋カープシンシナティ・レッズ
2000年イチローオリックス・ブルーウェーブシアトル・マリナーズ
2001年石井一久ヤクルトスワローズロサンゼルス・ドジャース
2002年ラモン・ラミーレス広島東洋カープニューヨーク・ヤンキース
2003年大塚晶文中日ドラゴンズサンディエゴ・パドレス
2004年中村紀洋大阪近鉄バファローズロサンゼルス・ドジャース
2005年森慎二西武ライオンズタンパベイ・デビルレイズ
2006年松坂大輔西武ライオンズボストン・レッドソックス
2006年岩村明憲東京ヤクルトスワローズタンパベイ・デビルレイズ
2006年井川慶阪神タイガースニューヨーク・ヤンキース
2010年西岡剛千葉ロッテマリーンズミネソタ・ツインズ
2011年青木宣親東京ヤクルトスワローズミルウォーキー・ブルワーズ
2011年ダルビッシュ有北海道日本ハムファイターズテキサス・レンジャーズ
2013年田中将大東北楽天ゴールデンイーグルスニューヨーク・ヤンキース
2015年前田健太広島東洋カープロサンゼルス・ドジャース
2017年大谷翔平北海道日本ハムファイターズロサンゼルス・エンゼルス
2017年牧田和久埼玉西武ライオンズサンディエゴ・パドレス
2018年菊池雄星埼玉西武ライオンズシアトル・マリナーズ
2019年筒香嘉智横浜DeNAベイスターズタンパベイ・レイズ
2019年山口俊読売ジャイアンツトロント・ブルージェイズ
2020年有原航平北海道日本ハムファイターズテキサス・レンジャーズ

海外FA権を行使し移籍した選手

海外FA権を行使し移籍した選手は以下の32名になります。

年度選手所属球団移籍先球団
1997年吉井理人ヤクルトスワローズニューヨーク・メッツ
1998年木田優夫オリックス・ブルーウェーブデトロイト・タイガース
1999年佐々木主浩横浜ベイスターズシアトル・マリナーズ
2000年新庄剛志阪神タイガースニューヨーク・メッツ
2001年小宮山悟横浜ベイスターズニューヨーク・メッツ
2001年田口壮オリックス・ブルーウェーブセントルイス・カージナルス
2002年松井秀喜読売ジャイアンツニューヨーク・ヤンキース
2003年高津臣吾ヤクルトスワローズシカゴ・ホワイトソックス
2003年松井稼頭央西武ライオンズニューヨーク・メッツ
2004年藪恵壹阪神タイガースオークランド・アスレチックス
2005年城島健司福岡ソフトバンクホークスシアトル・マリナーズ
2006年岡島秀樹北海道日本ハムファイターズボストン・レッドソックス
2007年黒田博樹広島東洋カープロサンゼルス・ドジャース
2007年小林雅英千葉ロッテマリーンズクリーブランド・インディアンス
2007年薮田安彦千葉ロッテマリーンズカンザスシティ・ロイヤルズ
2007年福盛和男東北楽天ゴールデンイーグルステキサス・レンジャーズ
2007年福留孝介中日ドラゴンズシカゴ・カブス
2008年川上憲伸中日ドラゴンズアトランタ・ブレーブス
2008年上原浩治読売ジャイアンツボルチモア・オリオールズ
2008年高橋建広島東洋カープトロント・ブルージェイズ(マイナー)
2009年五十嵐亮太東京ヤクルトスワローズニューヨーク・メッツ
2009年高橋尚成読売ジャイアンツニューヨーク・メッツ(マイナー)
2010年建山義紀北海道日本ハムファイターズテキサス・レンジャーズ
2010年土肥義弘埼玉西武ライオンズランカスター・バーンストーマーズ(米独立リーグ)
2011年和田毅福岡ソフトバンクホークスボルチモア・オリオールズ
2011年岩隈久志東北楽天ゴールデンイーグルスシアトル・マリナーズ
2011年川﨑宗則福岡ソフトバンクホークスシアトル・マリナーズ(マイナー)
2012年藤川球児阪神タイガースシカゴ・カブス
2012年中島裕之埼玉西武ライオンズオークランド・アスレチックス
2012年田中賢介北海道日本ハムファイターズサンフランシスコ・ジャイアンツ(マイナー)
2017年平野佳寿オリックス・バファローズアリゾナ・ダイヤモンドバックス
2019年秋山翔吾埼玉西武ライオンズシンシナティ・レッズ

海外への移籍といえばポスティングシステムのイメージが強いですが、移籍人数は海外FAが多いんですね。

まとめ

ポスティングシステムとFAの最大の違いは

ポスティングシステム…「球団の権利

FA…「選手の権利」です。

ポスティングシステムとFAそれぞれにメリット・デメリットがあり、どちらの制度を利用するかは、球団の方針やチーム状況・移籍のタイミング等が関わってきます。

ポスティングシステムとFAの違いを覚えて、プロ野球のシーズンオフをより楽しみましょう。

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