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- オープン戦とシーズンの成績が、どれだけ関係あるのか知りたい方
- オープン戦はあてにならないのか知りたい方
プロ野球ファンの間では「オープン戦はあてにならない」とよくいわれます。
実際オープン戦とシーズンの成績が、どれだけ関係あるのか気になりますよね。
この記事では、オープン戦とシーズンの順位や成績を比較して、どの程度の関係性があるかを調べました。
それでは早速見ていきましょう。
オープン戦の順位や成績はシーズンに影響する?
オープン戦首位チームのシーズン順位
オープン戦首位チームのシーズン順位を見てみましょう(過去10年分)。
※2020年は新型コロナウイルスの影響でシーズン開幕が大幅に遅れました。開幕前に行われた練習試合の首位チームを記載しています。
年度 | オープン戦首位チーム | シーズン順位 |
2021年 | 阪神タイガース | 2位 |
2020年 | 埼玉西武ライオンズ(練習試合首位) | 3位 |
2019年 | 広島東洋カープ | 4位 |
2018年 | 読売ジャイアンツ | 3位 |
2017年 | 千葉ロッテマリーンズ | 6位 |
2016年 | 阪神タイガース | 4位 |
2015年 | 福岡ソフトバンクホークス | 1位 |
2014年 | 福岡ソフトバンクホークス | 1位 |
2013年 | 読売ジャイアンツ | 1位 |
2012年 | 東京ヤクルトスワローズ | 3位 |
2013~2015年にかけてオープン戦首位チームが3年連続優勝しています。
また、10チーム中7チームがAクラス入りしていますね。
オープン戦の結果が、ある程度シーズンに反映されているといえるでしょう。
→【プロ野球】順位の決め方とは?セリーグとパリーグで決め方に違いが!
オープン戦最下位チームのシーズン順位
オープン戦最下位チームのシーズン順位は以下です(過去10年分)。
※2020年は練習試合の最下位チームを記載しています。
年度 | オープン戦最下位チーム | シーズン順位 |
2021年 | 東京ヤクルトスワローズ | 1位 |
2020年 | 東京ヤクルトスワローズ(練習試合最下位) | 6位 |
2019年 | 北海道日本ハムファイターズ | 5位 |
2018年 | 阪神タイガース | 6位 |
2017年 | 読売ジャイアンツ | 4位 |
2016年 | 横浜DeNAベイスターズ | 3位 |
2016年 | 中日ドラゴンズ | 6位 |
2016年 | オリックス・バファローズ | 6位 |
2015年 | 広島東洋カープ | 4位 |
2014年 | 東京ヤクルトスワローズ | 6位 |
2013年 | 中日ドラゴンズ | 4位 |
2012年 | 阪神タイガース | 5位 |
オープン戦最下位チームがAクラス入りしたのは、2016年DeNA・2021年ヤクルトの2チームのみです。
12チーム中10チームがBクラスに沈んでいます。
オープン戦といえど最下位は回避した方がよさそうですね。
次は個人成績を見ていきましょう。
オープン戦首位打者のシーズン成績

オープン戦で首位打者だった選手のシーズン成績はどうなっているのでしょうか。
※2020年はオープン戦終了後、3ヶ月遅れてシーズン開幕
年度 | オープン戦首位打者 | オープン戦成績 | シーズン成績 |
2021年 | 島内宏明(東北楽天ゴールデンイーグルス) | 打率.400 1本塁打 9打点 | 打率.257 21本塁打 96打点 |
2020年 | 大山悠輔(阪神タイガース) | 打率.378 3本塁打 6打点 | 打率.288 28本塁打 85打点 |
2019年 | 楠本泰史(横浜DeNAベイスターズ) | 打率.388 2本塁打 7打点 | 打率.208 1本塁打 6打点 |
2018年 | 内田靖人(東北楽天ゴールデンイーグルス) | 打率.386 4本塁打 12打点 | 打率.198 12本塁打 25打点 |
2017年 | シリアコ(横浜DeNAベイスターズ) | 打率.375 1本塁打 6打点 | 打率.074 0本塁打 0打点 |
2016年 | 鈴木大地(千葉ロッテマリーンズ) | 打率.400 1本塁打 9打点 | 打率.285 6本塁打 61打点 |
2016年 | 坂田遼(埼玉西武ライオンズ) | 打率.400 1本塁打 9打点 | 打率.245 3本塁打 26打点 |
2015年 | 秋山翔吾(埼玉西武ライオンズ) | 打率.459 0本塁打 8打点 | 打率.359 14本塁打 55打点 |
2014年 | 井上晴哉(千葉ロッテマリーンズ) | 打率.435 2本塁打 7打点 | 打率.211 2本塁打 7打点 |
2013年 | 畠山和洋(東京ヤクルトスワローズ) | 打率.393 3本塁打 12打点 | 打率.219 12本塁打 51打点 |
2012年 | 松山竜平(広島東洋カープ) | 打率.403 1本塁打 8打点 | 打率.204 0本塁打 7打点 |
シーズンで及第点といえる成績を残した選手は少ないですね。
オープン戦では高打率でも、シーズン打率は2割前後の選手が目立ちます。
打者に関しては、オープン戦とシーズンの成績はあまり関係なさそうです。
秋山選手・鈴木大地選手・島内選手などは前年までの実績があり、シーズンも安定した成績を残しています。
その一方で、実績の少ない打者がシーズンで結果を出すのは難しいですね。
→【野球の打率とは?】計算方法を分かりやすく解説【エラーや四球の扱いはどうなる?】
オープン戦防御率1位のシーズン成績

オープン戦で防御率1位の選手・シーズン成績は以下です。
※2020年はオープン戦終了後、3ヶ月遅れてシーズン開幕
年度 | オープン戦防御率1位 | オープン戦成績 | シーズン成績 |
2021年 | 大瀬良大地(広島東洋カープ) | 防御率0.00 1勝0敗 | 防御率3.07 10勝5敗 |
2021年 | 二木康太(千葉ロッテマリーンズ) | 防御率0.00 3勝0敗 | 防御率4.38 5勝7敗 |
2020年 | 種市篤暉(千葉ロッテマリーンズ) | 防御率1.00 0勝0敗 | 防御率3.47 3勝2敗 |
2019年 | 東明大貴(オリックス・バファローズ) | 防御率0.96 2勝0敗 | 防御率7.11 1勝1敗 |
2018年 | 西勇輝(オリックス・バファローズ) | 防御率0.49 1勝0敗 | 防御率3.60 10勝13敗 |
2017年 | 田口麗斗(読売ジャイアンツ) | 防御率0.90 1勝0敗 | 防御率3.01 13勝4敗 |
2016年 | 和田毅(福岡ソフトバンクホークス) | 防御率0.00 1勝0敗 | 防御率3.04 15勝5敗 |
2015年 | 野上亮磨(埼玉西武ライオンズ) | 防御率0.82 0勝1敗 | 防御率4.22 7勝7敗 |
2014年 | レイノルズ(埼玉西武ライオンズ) | 防御率0.53 1勝0敗 | 防御率5.46 3勝7敗 |
2013年 | 宮國椋丞(読売ジャイアンツ) | 防御率0.47 3勝0敗 | 防御率4.93 6勝7敗 |
2012年 | 国吉佑樹(横浜DeNAベイスターズ) | 防御率0.00 2勝0敗 | 防御率3.67 4勝12敗 |
打者と同様、シーズン成績が及第点の選手は少ないです。
実績豊富な選手(和田選手・西選手など)が、オープン戦・シーズンともに安定した成績なのも打者と同じですね。
投手に関しても、オープン戦とシーズンの成績はあまり関係ないといえるでしょう。
→野球の防御率とは?意味と計算方法を解説【最優秀防御率や歴代ランキングも紹介】
オープン戦とシーズンが結び付かない要因

オープン戦とシーズンの成績がなぜ結び付かないのか、要因を考えてみました。
配球の違い
オープン戦とシーズンが結び付かない要因として「配球の違い」が挙げられます。
オープン戦では情報収集のために、あえて打者の得意コースに投げる場合があります。
特に新外国人や新人選手に対してよく行われます。
シーズンに入ると配球が変わり、得意コースには投げてきません。
逆に弱点を攻められるので、オープン戦では好成績でもシーズンで打てなくなります。
シーズンとは異なる選手起用
「シーズンとは異なる選手起用」も要因のひとつです。
オープン戦は「投手のイニング数や投げる順番」「打者の打席数」が事前に決まっていることが多いです。
実績がある選手でも、試合序盤で交代します。
シーズンではイレギュラーなことがない限り、オープン戦のような選手起用は行いません。
チームとしての戦い方自体が異なるため、オープン戦とシーズンの成績も変わってきます。
主力選手にとって調整の場
オープン戦は「主力選手にとって調整の場」です。
レギュラークラスの主力選手は、オープン戦で結果にこだわる必要はありません。
オープン戦ではテーマを持って色々試します。
試した結果がよくなくても、シーズンでは安定した成績を残すのが主力選手です。
オープン戦は主力選手にとって調整の場なのが、シーズン成績と結び付かない要因です。
試合数の少なさ
「試合数の少なさ」も要因のひとつです。
オープン戦の試合数は、シーズンと比べてかなり少ないです。
少ない試合数の場合、好調な時期と重なるのは珍しくありません。
ただ、シーズンは長丁場なため、疲労などで調子を落とす時期が必ず来ます。
シーズンに慣れていない選手が、調子を落としたままシーズン終了することもあり得ます。
オープン戦の試合数が少ないのも、シーズン成績と結び付かない要因です。
まとめ
チーム順位はオープン戦を参考にしてもよさそうですね。
一方で、個人成績はあまり参考にならないことが分かりました。
オープン戦は試合結果だけでなく、試合内容・選手起用にも注目してみましょう。
今回の記事が、新たなオープン戦の楽しみ方につながれば幸いです。
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