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プロ野球の個人タイトルは何種類?賞金はある?【投手・野手タイトル一覧】

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  • プロ野球の個人タイトルは何種類あるのだろう?
  • 個人タイトルの詳しい内容を知りたい
  • 個人タイトルを獲得すると、賞金は出る?

プロ野球のペナントレース終盤に盛り上がるのが、個人タイトル争い。しかし、個人タイトル数は意外と多く、全て把握するのは難しいです。

筆者は30年以上プロ野球を観てきました。個人タイトル争いも毎年チェックしています。

そこでこの記事では、プロ野球の個人タイトルの種類や内容、賞金までまとめて解説します。

この記事を読めば、プロ野球の個人タイトルに詳しくなり、今以上にプロ野球を楽しめます。

プロ野球の個人タイトルは「投手部門」「打者(打撃)部門」「その他」に分かれます。順番に解説していきます。

投手部門の個人タイトル一覧

投手部門の個人タイトルは以下の6種類です。※()内は賞金

投手部門の個人タイトル
  • 最優秀防御率投手賞(100万円)
  • 勝率第一位投手賞(100万円)
  • 最多勝利投手賞(100万円)
  • 最多セーブ投手賞(100万円)
  • 最優秀中継ぎ投手賞(100万円)
  • 最多三振奪取投手賞(100万円)

防御率やセーブなどの詳しい説明は【投手編】プロ野球で知っておきたい5つのデータ【初心者向け】をご覧ください。

最優秀防御率投手賞

年間で最も防御率の良かった選手に与えられるのが「最優秀防御率投手賞」です。スポーツニュースや新聞では最優秀防御率と呼ばれています。

防御率とは

  • 「投手が1試合(9イニング)平均何点の自責点で抑えたか」を表す数値
  • より簡単に言うと「投手が1試合(9イニング)投げると何点取られるか」を表した数値
  • 何点取られるかなので、数値が0に近いほど優秀

また、最優秀防御率の条件として「規定投球回」に達する必要があります

規定投球回=所属球団の試合数×1イニング

現在のプロ野球は、基本的に年間143試合を戦います。規定投球回は「143×1イニング=143イニング」となり、最優秀防御率を獲得するためには、最低でも年間143イニングを投げなくてはいけません

規定投球回は先発投手として大きなケガや不調なく、年間安定して投げ続けることで、ようやく達成できます。

短いイニングを投げる中継ぎ・抑えの投手が規定投球回に達することは不可能に近いので、最優秀防御率は先発投手のタイトルといえるでしょう。

野球の防御率とは?意味と計算方法を解説【最優秀防御率や歴代ランキングも紹介】

勝率第一位投手賞

「勝率第一位投手賞」はシーズン13勝以上を挙げた投手のうち、最も勝率が高い投手に与えられます。勝率第一位投手賞の誕生は2013年で、比較的新しいタイトルになります。

実は勝率第一位投手賞の前には「最優秀投手」というタイトルが存在していました。ただ、最優秀投手はセリーグとパ・リーグで表彰規定が異なっており、表彰規定を統一したタイトルとして勝率第一位投手賞が誕生したのです

最多勝利投手賞

「最多勝利投手賞」はシーズンで最も多く勝利投手となった選手に与えられます。「最多勝」と呼ばれることが多いです。

長いイニングを投げる先発投手が勝利投手になりやすく、先発投手のタイトルといえます。

防御率や勝率とは異なり、勝利投手は積み重なっていくので、どの選手がトップなのか非常に分かりやすいタイトルです。

最多セーブ投手賞

シーズンでセーブ数が最も多い選手に与えられるのが「最多セーブ投手賞」です

セーブとは

自チームがリードしているときに救援投手として登板し、試合終了までリードを守り切ることで記録される(複数の条件を満たす必要あり)

過去には「火の玉ストレート」の藤川球児氏、通算セーブ数の記録保持者(407セーブ)・岩瀬仁紀氏といった選手が受賞しており、優秀な抑え投手のタイトルといえます。

最優秀中継ぎ投手賞

「最優秀中継ぎ投手賞」は、シーズンでホールドポイント(HP)数が最も多い選手に与えられます。名前の通り、中継ぎ投手のタイトルです。

ホールドポイント(HP)とは

中継ぎ投手を評価するための指標である「ホールド」と、先発以外でついた勝利を表す「救援勝利」の数を合計したもの

最優秀中継ぎ投手賞の前にも中継ぎ投手のタイトルはありましたが、セ・リーグとパ・リーグでタイトル名や評価基準が異なっていました。

2002年より、セ・パともにタイトル名が現在の最優秀中継ぎ投手賞に変更され、2005年からは評価基準もホールドポイント数に統一されました

最多三振奪取投手賞

シーズンで最も多く奪三振数を記録した選手に与えられるのが「最多三振奪取投手賞」です。一般的には「最多奪三振」や「奪三振王」と呼ばれています。

長いイニングを投げる先発投手のタイトルであり「最優秀防御率」「最多勝利」と同時受賞した選手は「投手三冠王」と呼ばれます

打者(打撃)部門の個人タイトル一覧

打者(打撃)部門の個人タイトルは以下の6種類です。※()内は賞金

打者(打撃)部門のタイトル
  • 首位打者賞(100万円)
  • 最多安打者賞(100万円)
  • 最多本塁打者賞(100万円)
  • 最多打点者賞(100万円)
  • 最高出塁率者賞(100万円)
  • 最多盗塁者賞(100万円)

出塁率などの詳しい説明は【打者編】プロ野球で知っておきたい5つのデータ【初心者向け】をご覧ください。

首位打者賞

「首位打者賞」は規定打席に達した打者のうち、最も打率の高い打者に与えられます

打率と規定打席

  • 打率=「安打数÷打数」で求められる
  • 規定打席=所属球団の試合数×3.1

現在の規定打席は「143(試合)×3.1=443」で443打席になります。投手の規定投球回と同様、大きなケガや不調なく、年間安定して試合に出続ける必要があります

首位打者で有名なのは、何といってもあのイチロー氏です。日本時代には1994~2000年まで7年連続で首位打者に輝いており、メジャーでも首位打者を2回獲得しています。

【野球の打率とは?】計算方法を分かりやすく解説【エラーや四球の扱いはどうなる?】

最多安打者賞

「最多安打者賞」は名前の通り、年間で最も多くの安打を記録した選手に与えられるタイトルです。1994年、イチロー氏が史上初の年間200安打を記録したのを機に誕生しました。

一選手の記録からタイトルが誕生したのは驚くべき出来事で、年間200安打が与えたインパクトの強さがよく分かります。

最多本塁打者賞

年間で最も多くの本塁打を記録した選手に与えられるのが「最多本塁打者賞」です。「ホームラン王」「本塁打王」と呼ばれるのが一般的です。

首位打者とは違って、規定打席に達する必要はありません。しかし、過去に本塁打王を獲得したほとんどの選手が、規定打席に到達しています。実際に規定打席に達することなくタイトルを獲得したのは、2012年のバレンティン選手(当時ヤクルト)だけです

最多打点者賞

「最多打点者賞」は、年間で最も多くの打点を記録した選手に与えられるタイトルです。「打点王」と呼ばれることが多いです。

また、首位打者・最多本塁打・最多打点を同時受賞した選手は「三冠王」と呼ばれます

最高出塁率者賞

「最高出塁率者賞」はシーズンで最も出塁率が高い選手に与えられます

出塁率の計算方法

出塁率=(安打+四球+死球)÷(打数+四球+死球+犠飛)

打撃技術だけでなく、ボール球を見極める選球眼も求められます。また、最高出塁率は首位打者と同様、規定打席に到達する必要があります

最多盗塁者賞

年間で最も盗塁が多い選手に与えられるのが「最多盗塁者賞」です。一般的には「盗塁王」と呼ばれています。

規定打席に到達する必要はありません。過去にはセ・リーグで7回、パ・リーグで3回、規定打席に達することなく、タイトルを獲得したケースがあります。

その他のタイトル一覧

投手・打撃以外のタイトルは以下です。※()内は賞金

その他のタイトル
  • 最優秀選手賞(300万円)
  • 最優秀新人賞(100万円)
  • ベストナイン賞(50万円)
  • ゴールデン・グラブ賞(50万円)
  • 沢村栄治賞(300万円)

最優秀選手賞

「最優秀選手賞」は、その年に最も活躍した選手に与えられるタイトルです。MVPという呼び名の方が、なじみ深いのではないでしょうか。

成績で決めるタイトルとは異なり、記者投票によって選ばれます。基本的には優勝チームから選ばれます。しかし、圧倒的な成績や記録を残した選手がいた場合、優勝チーム以外からも選ばれるケースがあります。

最優秀新人賞

「最優秀新人賞」は、その年の最も優秀な新人選手に与えられます。一般的には「新人王」と呼ばれています。

最優秀新人も最優秀選手と同様、記者投票によって選ばれます。ただし、最優秀新人にふさわしいと思う選手がいなければ「該当者なし」で投票することもできるため、年度によっては受賞者がいない場合があります。

新人王とは?資格や条件・選ぶ方法を解説します!【プロ野球】

ベストナイン賞

シーズンを通して各ポジションで最も良い成績の選手に与えられるのが「ベストナイン賞」です

記者投票によって、投手・捕手・一塁手・二塁手・三塁手・遊撃手・外野手・指名打者(パ・リーグのみ)のポジション別に1名ずつ選ばれます(外野手はポジションに関係なく3人)。

ただ、問題点として指摘されるのが、シーズンオフに戦力外となった選手や、打率1割台の選手といった「ベストナイン」とは思えない選手に投票されている点です

投票は記名制ですが、一般には公開されないため、投票した記者名の開示を求める声も挙がっています。

ゴールデン・グラブ賞

シーズンを通して各ポジションで最も高い守備力を発揮した選手に与えられるのが「ゴールデン・グラブ賞」です

ベストナインと同様、記者投票によって各ポジション原則1人ずつ選ばれます(外野手は3人)。

ただ、問題点もベストナインと共通しており、選手の知名度や印象で投票され批判が起こるケースがあります

沢村栄治賞

「沢村栄治賞」は、その年に最も活躍した先発完投型の投手に与えられるタイトルです。「沢村賞」と呼ばれています。

選考方法は成績や記者投票ではなく、プロ野球の元先発投手OBによる「沢村賞選考委員会」の審議で選ばれます

沢村賞には独自の選考基準があります。

沢村賞の選考基準

  • 登板試合数…25試合以上
  • 完投試合数…10試合以上
  • 勝利数…15勝以上
  • 勝率…6割以上
  • 投球回数…200イニング以上
  • 奪三振…150個以上
  • 防御率…2.50以下

選考基準は上記の7項目ですが、必ずしも全ての項目をクリアする必要はありません。特に近年は投手の分業制が進み、完投試合数が減っています。

完投試合数に関しては、選考基準の見直しも必要ではないかという意見が上がっています。

プロ野球の沢村賞とは?選考基準を解説【歴代の受賞者も紹介】

まとめ

プロ野球の個人タイトルを見てきました。試合の勝敗だけでなく、個人タイトル争いにも注目して、より深くプロ野球を楽しみましょう。

ここまで読んでいただきありがとうございました。